進化をつづけるがん治療

がん治療とQOL

将来的ながん治療の展望を考えるうえでひとつのキーワードとなるのがQOLです。QOLでは日本語では生活の質として訳され、日本でも、がんの治療中でも患者さんのQOLが著しく低下することのないように最新の治療法が日進月歩の勢いで研究されています。
QOLには大きく、経済的側面、物質的側面、精神的側面の3つがあり、いずれかひとつがおろそかになってもQOLをキープすることはできません。
通院治療では仕事とがんの治療を長期的に両立させやすいため、経済的な安定が得られやすく、治療費のせいで本当に受けたい治療が受けられない、という悲劇を減らすことができます。
また、治療そのものの苦痛を軽減することもQOL向上と深く結びついており、分子標的薬や副作用の少ない抗がん剤など、新しい治療法がコンスタントに開発されています。

先端医療についての誤解

日本でもしばしば、最先端のがん治療法が取り沙汰され、通院治療でも使えるようになればよりいっそうの期待感を持って各方面で取り上げられます。しかしながら、先端医療については、患者さん側と医療のプロの間で少なからず誤解があるのも事実です。
もちろん、先端医療にはこれまでの医療の常識をうち破る可能性もありますが、反面、医学的なデータが充分に蓄積されていない、というデメリットがあり、予期せぬトラブルを引き起こすリスクがあります。
そのため、先端医療をいたずらに追いかけてドクターショッピング状態に陥るよりも、昔からある治療法でじっくりと様子を見たほうが長期的なスパンでは治療効果が期待できる、という側面があります。


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